2023年4月2日の晴れ渡る空の中、北海道十勝南部にある株式会社広振 忠類牧場がMMJへの生乳出荷を開始しました。
こちらの牧場では生乳生産量約1.8トン/日のうち、約1トン/日を隔日でMMJ、残りを農協という、2又出荷を開始しました。
社長の佐藤さんにMMJへの出荷に踏み切った理由をお伺いすると、令和4年度に北海道で実施した生産抑制がきっかけで、自主流通という選択肢を考えるようになったそうです。特に広振がある十勝地方では複数の牧場で、生産した生乳の庭先廃棄が相次ぎました。そんな中でたまたま佐藤社長と(有)田口畜産の田口真之介専務(写真中央左)がご友人関係にあり「MMJに出荷するのって実際どうなの?」という本音の話を聞くことができたそうです。その後MMJからの事業説明を受け、出荷契約の説明→契約→初出荷に至りました。
広振の生乳生産のこだわりは、自社の粗飼料をすべて自給飼料でまかなっていること。年間を通して安定した品質の粗飼料を牛に食べさせることで、生乳の品質も安定すると言われていました。また、私が牧場に訪問した際に印象に残った事は、牧場のスタッフさん同士の和やかな雰囲気。優しい雰囲気に包まれた牧場で、牛たちもストレスなく美味しい生乳を生産していることを、肌で感じることができました。
文:津布久